- バガナに抱きついてはいけない。
- 物を背負って、ゲルに出入りしてはいけない。
- 秋の夜にゲルの扉を開けっ放しにしておくと、その家の娘がさらわれる。
- ヤカンの口は扉のほうに向けてはいけない。
- バガナの間は通らない。
- ゲルに入る時は右足から。
- 入る時につまずくのは、幸運を入れたとして大丈夫。出る時につまずくのは駄目。
- 飲食物を受け取ったら、一口は口にしてから器を置く。
- 物の受け渡しは右手で。アルヒや嗅ぎ煙草の場合は左手を右ひじの下に添えて。
- 帽子を脱いで置くならば、帽子の口は下向きになるようにして置く。
- ゲルから出る時は、何か口にしてから出る。
- タラグの茶碗は最後に舐める。
- 頬杖をついてはいけない。
- 足を踏んだら、握手。
- ゲルを出る人より入る人優先。
- 人の帽子を被る時は、その中に唾を吐いてから被る。
- オールガなど馬の道具をまたいではいけない。
- 馬から落ちたら、おしっこをする。
- 解体した牛などの家畜の目玉はトーノから外に向かって投げる。
- 夜、子供が外に出るは悪霊にさらわれないよう、炭で鼻筋を塗る。
- 右の手のひらがくすぐったかったら、贈物をもらう前兆。誰かに横取りされないように手のひらを握る。左の手のひらがくすぐったかったら、誰かに物をあげる前兆。
- 北斗星にミルクを捧げ、祈る。
- 犬に噛まれたら、犬の毛を貼る。
- ものもらいになったら、生肉を挟むか母乳で洗う。
- 流れ星を見たら、「自分の星じゃない」と唱える。
- 油っこいものを食べた後に冷たいものを飲んではいけない。
- 食べてすぐ横になると狼になる。
- 膝蓋骨(toig)をきれいに食べるとかわいい子が生まれる。(特に男性)
マッサージをした手は、手の甲を地面に叩く。そうしないと、マッサージをしてあげた人の痛みが自分にきてしまう。
- 馬乳酒はお椀に少し残して返す。そうしないと、翌年その家に子馬が生まれない。
- 暑い日に昼寝すると馬鹿になる。
- 目の上がピクピクしたら、嬉しいことが。目の下がピクピクしたら、悲しいことが。唇の上がピクピクしたらおいしいものが食べられる。唇の下がピクピクしたら帽子を重ねて被ってはいけない。その帽子の数だけ結婚することになる。
- 馬のムチの輪を通して向こうを見ると幽霊が見える。
- 馬の涙を目につけると幽霊が見える。
- 魚を食べてミルクを飲んではいけない。
- 蛇にミルクをかけて退治する。
- 遠出をする人、競馬に出る子供達にミルクを掛け、安全や勝利を祈る。
- その日最初に煮たスーテーツァイは、帽子を被って天に奉げる。
- 肩甲骨(dal)は、母方の親戚で年上の人がいれば、必ずその人に渡す。もしくは、その家の主人や客人などに。受け取った人は、少しずつ肉を皆に切り与えなくてはならない。
- 太ももと骨盤を結ぶ骨(cuuj)は幽霊の骨と呼ばれている。食べた後、そのままにしておくと夜中うなされるので、穴の開いている部分から切れ目を必ず入れる。
- 赤ちゃんが泣き止まなかったら、ストーブに塩をふりかけ、その上で子供を右回りに回す。
- 赤ちゃんが寝ている時にキツネが夢に現れ、赤ちゃんを泣かすと言われているので、キツネの飾り物をつるし、先客がいることを伝える。
- 子供が幽霊にさらわれないように名無し(nergui)、それじゃない(terbish)といった名前を付ける。