ぼるふ〜草原記

はげた

2000年 8月、旅人としてモンゴルに来ていた私は、いつものように飛行場から直行して、遊牧民の友達のオノンのお家に深夜着いた。でも、オノンは病気治療のため、お母さんと保養所へ行ってしまっていた。

数日後、オノンを迎えに行くお兄さんの車に同乗して、オノンのいる保養所へレッツゴー!道中、ペットボトルに入れた馬乳酒を飲み、新聞紙で包んだ茹でた羊肉の夕食をとり、車はひたすら草原を走る。

夜10時頃、目的地の保養所に到着。ダンスパーティーに出掛けていたオノンも戻ってきて、その日は就寝。

翌日、出発前にもう一度治療をしておくということで、興味津々の私はついていく。なんてことない。敷地内にある池に入るだけ。残念ながら、水着を持ってきていない私は足をつけて遊んでいた。せっかくだから、髪も洗えば?とオノンから渡されたものは、シャンプーではなくて、固形石鹸。一瞬無言。でも、周りを見ると一緒に来たお兄さんも石鹸で髪を洗っている。

日本男児ならぬ、日本女児は覚悟を決めた。洗いあがりはゴワゴワ。でも、まっ、いっか。

問題は帰国前日に起きた。夕方ウランバートルに戻り、いつものコースでサウナに入り、1週間の草原臭を洗い流すことに。シャンプーで髪を洗っていると、指にあまりにも大量の髪の毛がからみついている。一瞬にして心臓がバクバクしてきた。恐る恐る正面の鏡を覗くと、そこにはいつもよりおでこが2cmくらい後退した私の顔があった。キャー!!!!!

その後、家に着くまで、私は人になんと言われようと下を向いて歩いていた。
家にたどり着き、玄関に迎えに出た母は思わず悲鳴をあげ、そのまま薬局に育毛剤を買いに行ってくれた。

幸い、会社の人に気づかれる事無く、数ヵ月後には無事髪の毛が生えてきた。
教訓。どんなにすすめられても石鹸で髪を洗うのは、やめよう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA