ぼるふ〜草原記

ソーリーソーリー

春は家畜の出産ラッシュである。
ある日、ナランと放牧に出た。まあ、生まれるわ、生まれるわ。山羊の赤ちゃんが5匹に、羊の赤ちゃんが1匹。生まれた赤ちゃは、大きな肩掛けカバンに入れて、連れて帰る。

連れて帰って、赤ちゃん用の柵に入れて、放牧を続けた。
夕方、馬を探しに行っていたサンボーが戻った。ナランと2人、興奮して、沢山の赤ちゃんが生まれたことを報告。一緒に外に出て、柵の中の沢山の赤ちゃんを見せる。
「お母さんはどれ?」

へっ?お母さんは、自分で子供を認識しているんじゃないの?と思ったのに、お腹が空いてメェーメェー泣く赤ちゃんの元に、赤ちゃんを探すお母さんもメェーメェー泣いているのに、行かない。というか、行ってお尻の匂いを嗅いでは、この子はウチの子じゃないとでも言わんばかりに去っていく。結局、自分の赤ちゃんを見つけたのは、一匹だけ生まれた羊だけ。山羊は全滅。

そうなると、どうするか。強制親子縁組。
サンボーが適当に親子のペアを組ませる。お腹が空いて、おっぱいに飛びつく子山羊に痛がる義母山羊が頭突きをする。なので、人が介添えをする。義母山羊をしっかり抱きとめ、暴れないようにして、子山羊に乳を飲ませる。横から、お腹が空いた子山羊が横取りをしようとするのを首ねっこを捕まえ、お前の母ちゃんは向こうだー、と追いやるのだが、その母ちゃんは頭突きをしてくるので、これ幸い暴れないように抑えられている山羊に向かってくる。それも1匹や2匹じゃない。左脇下に義母山羊の頭を抱え込み、右手で子山羊の乳飲みの手助け。右足で近寄ろうとする子山羊を追いやる。とても大変な作業だ。これを後、何匹するのだろう。

サンボーが分かりやすいように、色のついた布を親子ペアで同じ色、同じ場所に結んでくれる。これで、自分ができなくても、できるだろう!と。

これがそう簡単ではないのだ。子山羊はすばしっこい。でも、これはナランが頑張っつかまえてくれる。お母さん山羊もつかまえるのが一苦労。やっとつかまえた山羊を暴れないように抑えるのも力がいる。ちょっと気を抜いた瞬間、角で鼻に頭突きをされた。鼻に大きなスリ傷。目じゃなくて、良かったー。サンボーが飽きれる。お前のせいだぞー!と言いながら、手伝ってくれる。

ソーリーソーリー。
それは、来年の春にも聞かれるだろう。。。。

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