ぼるふ〜草原記

草刈り

秋を本格的に迎える前の7、8月に冬春用の家畜の飼料として、草を刈り準備をする。

草刈りをする場所は、1年おきに刈るのが理想であるが、収穫の良い草地だと毎年刈ってしまうのが現実であり、他に草地としてよい場所が沢山無いのも現実である。

草を刈るにあたって、馬やラクダなどに鎌のついた荷車を引かせて刈るため、なるべく平らな土地が適している。草を刈る時期は、越冬のために家畜を肥やす時期でもある。そのため、草刈りに使う家畜は繋いでおき、なるべく体力を消費させないようにし、栄養も十分に与える。

平らではない土地などは、人間が手に熊手を持って刈る。手で刈ると仕事の進みは遅いが、子家畜に適した軟らかい草を見付けるのには適している。この草を少しずつまとめ、家畜に食べられないように木の枝で乾燥させ、湿気を取る。そうすると匂いの強い良い草となり、この草を「ボーズ」と言う。

草の養分が豊富なのが7、8月の境であるため、その時期を狙って、この作業は行われる。この時期を過ぎると養分は落ちるだけでなく、草が枯れることにより硬くなってしまい、熊手や鎌の刃がこぼれやすくなってしまう。

草刈りをする時には、時間のロスも考え、草地にテントを張り数日間泊り込みで行うのがベストである。こうやって、草を刈るのは男性で、女性や子供は自分たちの仕事の合間をぬぐって、刈った草を干したり、まとめたりするのを手伝う。

また、ゴビ地方では野生のネギが生えており、それを放牧の際に馬に袋をぶらさげ、摘んで来る。そしてシャルトスと混ぜて栄養価の高い飼料として保存する。時おり、ゲルを入って左側のところに糸でぶらさげて乾燥させているのを、見ることがある。

この飼料を準備しないと、ゾトと呼ばれる雪害や厳しい春になった場合に、家畜を養いきれない危険性がある。

しかし、ウランバートルに近い草原では自分たちで草を刈ることなく、現金にて購入するのがほとんどである。

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